|―住まい「ことのは」語源を知ろう

2014年05月10日

 「住む」ことによって心が「澄む」ために

前回ご紹介したこちらの本に、「住む」は「澄む」に通ずる説がある、とありました。

 


あるとき禅の本を読んでいたら、心が住むことはいけないと書いてありました。

 

心がひとつのところに止まってしまうと、全体が見えなくなるということらしいです。

 

どこで何があっても無心で反応するには、心の目が相手の一つ一つの動きに止まっていてはいけない、つねに全体を見なければいけないというのです。

 

何を言い出したかと思われるでしょうが、私は住むということの二面性がそこにあると思ったのです。

 

人間は誰でも住む場所が必要ですが、昔は旅芸人とか行商人とか、つねに移動しながら働いている人がたくさんいました。

 

彼らは、一つの場所にとどまることはなかったのです。

 

修業のために旅をする人もいました。

 

それが今、多くの人が一つの家に長く住むようになった。

 

35年もローンを組んで、ひいひい言ってお金を払い続けて家を買うようになった。

 

ひとつの場所にとどまるようになったのです。

 

でもおかげで、その場所だけに目が止まって全体が見えなくなってしまったのかもしれません。

 

家の周りの、街とか、人とか、地域とか、自然とか、そういうものが見えにくくなったのかもしれません。

 

自分の家、自分の家族、自分のこと、自分のお金だけにこだわるようになったのかもしれません。

 

「住む」は「澄む」に通ずるという説もあるようです。

 

水は激しく流れれば濁ります。

 

でもとどまり続けると腐ります。

 

止まっているようでありながら、実は静かに動いているとき、きっと水は最も澄んでいるのでしょう。

 

心も一つのことにこだわらず、静かに全体を見ているとき、澄んだ状態になります。

 

動きすぎてもいけないが、とどまりすぎてもいけないのでしょう。

 

住まいもそうなのかもしれません。

 

しかし、私たちの社会では、「住む」ことがあまりに大変で、お金もかかり、悩みも多く、転勤もあったり、単身赴任もあったりで、それで家に「住む」ことと心が「澄む」ことの両立が難しくなったのかもしれません。

 

「住む」ことによって心が「澄む」ようになってほしいと思います。

 

「澄まい」の時代が来ればいいなと。

 

 

なるほど!ですね。

 

「住む」ことによって心を「澄む」ようにするには、住まいを変えるとか、インテリアを変えるとか、物理的なアプローチも必要よね。

 

私は何年かごとに引っ越しをするのが好きです。

 

面倒だけれど、そのときにモノの整理ができ、新しい環境に慣れる体を維持するのにとてもいいから。

 

年を重ねるたびに新たなことを覚えたり、新しい人と関わったり、仕事を覚えたりというのは億劫になる。

 

でもそれを億劫がっていると、年齢を言い訳にして老けるのが早くなる気がするから、そうならないためにも、「住まい」を「澄む」ためにありつづけるようにしたいなぁ

 

「住む」ことで「澄む」ようにできれば、暮らしの上級者なのかもしれませんネ

 

 

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2012年02月04日

「棟」は根源的本質を発現し、時には結実させる最重要なエネルギー

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この本を読んでいて言葉の意味を知れば知るほど、何にでも神を見出し畏敬の念を抱き、感謝していた日本人の心がわかりました。

 

棟梁と現場監督、現場主任は言葉に込められた魂からして歴然と違うんですね。

 

【棟(トウ/むね)】

家の最上部にある木のこと。

構造上重要なものであるから、[最も重要な]という意味が加わった。

 

【胸・旨・宗(むね)】

漢字の「棟」の成り立ちは理解できても、それをなぜ<むね>というかは理解できない。

<むね>という音は、実は大変重要な意味を含んだ音で、同じ音の言葉を拾い出せば、よく分かる。

それが「胸」であり、「旨」「宗」である。

「胸」は言うまでもなく心臓部、生命活動を維持するために不可欠な臓器だ。

「旨」は旨いという言葉から分かるように、{なめておいしいこと}を意味しており、それは[趣、心持ち、中心、核心]という意味を付加したものだ。

「宗」は神を祀る御霊屋のことで、ここから[長老、祖先、物事の根源]といった意味にも使われるようになった。

これらの言葉に共通するのは人間の心身を司る本質、根源であり、「棟」も言うまでもなく同じ意味合いを共有する音である。

<む>という音は、[生む、蒸す、産す、結ぶ]という意味を包括し、<ね>は[隠れた事物・事象の発現]を意味する音である。

したがって<む・ね>とは[根源的本質を発現し、時には結実させる最重要なエネルギー]を意味している。

 

【棟(むね)】

上棟式でおなじみの「棟」とは、2つの傾斜した屋根が交わる部分のことで、建物の最上部に位置する。

土地には土地を司る神が存在し、家屋には家屋を司る神が最上部の棟に存在するという古来からの信仰は決して非科学的なものではない。

この世をコントロールする人智の及ばないエネルギー、力に対して、徹底抗戦して制圧しようとするのではなく、感謝と敬虔な心で共生しようという思想とそれを裏付ける知恵に基づくものだ。

 

【棟梁(とうりょう)】

頭領、統領という言葉もあるが、日本人には「棟梁」が一番しっくりするのではないか。

ちなみに「親方」という言葉は「御館」から派生したものだ。

「棟」と「梁」、建物を支える最も重要なエレメントで人物を呼称する背景には、おそらく2つの意味合いが表裏一体してあるのではないか。

1つは「棟」と「梁」のように、重要な仕事を統括する者に対する責任意識の付与であり、付与された「棟梁」は、責任感を自覚し自制する、目には見えない縛りである。

それだからこそ、地鎮祭も上棟式も主宰するのは「棟梁」であり、神に最前列でかしづく名誉が与えられているのではないだろうか。

これが現場主任では権威も格式もない。

 

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2012年02月02日

赤土、石炭、にがりでつくる叩き上げの土間

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言葉として知っていたけれど、語源については知らなかった「三知土(タタキ)」

すっかりはまってしまったこちらの本から、ご紹介しますね。

 

【三知土】

「三知土」と書いてタタキである。

三つのなにかが和してできあがった土というわけだが、とてもじゃないが読めない。

三つの何かとは赤土(砂利を含む)、石炭、にがり(苦汁)である。

これに水を加えて叩き固めると、見事な土間ができあがる。

叩いて固めるから「叩き土」を略したのがタタキの語源であるが、「叩き」としないで「三知土」としたところが憎い。

 

「三知土」は今も言葉として生きていて、玄関は三知土です、なんていうが、実はコンクリートの土間であったりする。

三知土という言葉が独り歩きしてしまった一例だろう。

古い農家に行くと、見事な土間がある。

農家に限らず、古い民家にも残っていることがある。

 

かつて関西の古い宿場町に出かけたとき、そんな三知土に出会った。

三知土の良さってなんですか?と聞いたら、即座に答えが返ってきた。「天気予報がいりません」

どういうことかというと、雨が近いと、土間が湿ってきて色が変化する。

それを見逃さなければ、明日の天気がわかる、ということだ。

見事な自然との共生である。

考えてもみると、昔の人々は、花崗岩や安山岩などの風化した珪酸質の土に石灰と水を加えると化学反応で硬化することを知っていたわけだ。

おそらく漆喰でそのことを経験的に知っていて、それを土間に応用した、というのが真相だろう。

 

叩くという行為は教育上あまり歓迎されない時代になったし、頭を叩くのはあまり感心しないけれど、土間を自然素材でつくるために、ペッタンコペッタンコと思い切り叩く(これを点圧という)のは、ストレス発散にもなって大歓迎。

「叩き上げ」と言えば、苦労を重ねて腕を磨き一人前になることだが、間違えやすいのが「叩き大工」。

叩き上げの大工のことではない。

技の未熟な大工のこと、あまり技量を必要としない仕事をする大工のことである。

叩きと叩き上げるのではこうも違う。

 

「三知土」は生半可な叩きでは完成しない。

叩き上げなければ、本物の土間にはならない。

どうせ叩くなら、自然素材と自然の科学現象を最大限に利用して徹底的に叩くこと。

「三知土」の空間を前にすると、そんな思いが浮かんでくる。

 

 

こう説明されると本物の三知土にお目にかかったことはないような・・・・

本物のタタキには天気予報要らず。

昔の人の知恵ってすごいですねぇ。

 

そして「叩き上げ」、と「叩き」では腕の差に歴然とした差があることも初めて知りました。

 

コンクリートよりも、やっぱり本物の三知土の方が良いですね。


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2012年01月31日

常に神とある暮らし、それが「住まい」の意味

住まいのことのは手帖
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「住まいことのは手帖」という本に、住まいにまつわる様々な語彙の解説が書かれて面白かったのでご紹介します。

 

【家と住(カ・ケ・ジュウ)】

「家」という漢字はウ冠という屋根の下にオスの豚がいることを表している。

だから粗末な臭いの家のことかと考えるのは早計というもの。(身近に存在する、居るのがオスの豚で、どこに居るかというと、1つの門の中)なのだと漢和辞典にある。

住宅関係で使われる似た感じに宅、舎、房、室、屋、宮、堂、庵、殿、館、盧があって、それぞれニュアンスが異なる。

宅は身を託するところ。

舎は旅籠。

房は小さい部屋。

室は家の奥の方、家人の居るところ。

屋は人の住まうところ。

宮は{家、屋敷}というもともとの意味から天子(天帝の子)の居るところとなった。

表座敷が堂、草葺きの小さな家が庵、堂の大きいのが殿であり、人をとめる座敷が館、盧はあばらやのことだ。

あれれ、「住」がでてこない!

「住」は人が主と書く、と教えられた方は少ないと思う。間違いではないけれど、意味を取り違いられかねない。「主」という漢字は{駐、とどまる}というもともとの意味がある。

だから、居所を定めてそこにいる、住まいとなる。

 

【住まい】

<す>という発音は抜き差しならない歯音だ。

歯を合わせ、唇をちょっと尖らせて息を吐くのが<す>という音で、古代の人は<す>音に神、生命発現の根源を見ていた。

<す>なる木と言えば神社に植えられている杉だし、鳥の巣は生殖と子育てのためにある。

普段は営巣しない。

子育てが終了すると「巣立ち」があるが、これは「巣断ち」のことでもある。

<すむ>と<すまう>では音から受ける感覚が異なる。

<すむ>は静的、<すまう>は動的だ。

<すむ>とは「住む」であり、「澄む」につながる。

なんとなく、「潜む」なんて言葉を連想する。

あくまで静かな常態をイメージさせる<すむ>に対して、<すまう>は「相撲」のような動きがある。

「相撲」はまさしく<すまう>から派生した言葉、屋根の下で激しくぶつかり合う。漢字は当て字でしかない。

「住まい」は<住まう>の名詞だ。

<す>の音の意味がわると、住まい手が誰かが見えてくる。

そう、人ではない、神である。

こう書くと誤解を招きそうだから、神聖な場所、ものと言い直すことにする。

喧嘩したり、口汚く罵り合う空間であってはいけない。

快楽だけの空間であってもいけない。

極めて清浄かつ明るい空間なのだ。

それが「住まい」の真意だから、住まいをつくる時には祭儀が必ず行われた。

地鎮祭、上棟祭は代表的なもの。

常に神とある暮らし、それが「住まい」であり、<すまう>ことであった。

 

 

す という音は神に通じるんですね。

そして 住まい は神聖な場所。。。。

 

そうわかると作り手も住まい手も、自然と謙虚な気持ちになれるかもしれませんね。

 

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ビルダーナースです
アラフォー女子。
A型。かに座。7月11日生まれ。
千葉市花見川区育ち。千葉→東京→千葉→名古屋→広島と移動し、現在は広島市在住。双子の片割れ(兄)がいます。

趣味は家事、映画、読書、散歩、人間観察。


技術屋で建築家の社長と2人で地場ビルダーを立ち上げた経験あり。


立ち上げ当初は業績も順調でしたが、3年目に大きな壁にぶつかりました。

この時、技術力やデザイン力だけではなく、PRやマーケティングを真剣に考えるようになりました。そこで主にHPで集客するスベを身に着け、金なし、地縁なし、営業マンなしで、なんとか受注できるようになりました。


得意なことは集客デザイン。そのためのHP制作やチラシ・カタログ・パンフレットの企画、制作・マーケティング施策の企画。コーチングを通してその施策を継続できるようサポートすること。


現在は工務店・ビルダー・職人・設計士さんのコンサルティングやコーチング、執筆活動などを通じて地場でがんばる方々を実務面とスピリチュアルな面から支援しています。


テクニックやスキルも大事ですが、心のあり方も大きく経営には影響します。


どうやって心を整えていけば良いかも、コーチングなどではお話させてもらうことが増えました。




人口減少、空き家の増加、職人不足などなど業界を取り巻く環境は明るくはありません。

だからこそ、スピリチュアルな視点でのサポートを通じ、心のあり方が自分を取り巻く環境を変えていけることを、一人でも多くの方に体感いただきたいなと思います。


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