2015年01月13日
「実家」という概念が空き家問題を根深くする
先日の土曜日に放映されていた「ニッポン”空き家列島”の衝撃 〜どうする?これからの家と土地〜」をご覧になられましたか?
現状をわかりやすく伝えてくれていましたが、特に目新しいことはなかったかな・・・
コメンテーターとして、デーブ・スペクターさんの発言が面白かったです。
ゲストたちの「うちも実家が空き家でなんちゃら、、、」という語りのあとに、「アメリカでは実家という概念はないですからぁ!」と。
かねてより空き家問題に限らず、問題には物理的側面と感情による、大きく2つがあるよなぁと私は思います。
デーブさんは、
生まれ育った実家だから残しておきたいとか、
先祖からの土地だからとか、
そう感情的に話すゲストに対し、
「そもそもそう感じている実家ってなに?その概念はどこからきているの?」
と、突っ込みを入れたかったのでしょう。
そこに家が建ち続けているのは現実にそうでしょうが、それが実家かどうか、誰の家かは、所有者の概念であって、見ず知らずの人から見たら単なる家でしかない。
そこを放置されている空き家の一つとして、所属する自治体側からの安全や税収などから見る視点と、所有者側からの視点とでは、当然見解は異なる。
物理的にどうするかという見解も、そこに思い入れを持つ者とそうでない者の感情の温度差も、大いに落差がある。
それをごちゃ混ぜにいくら討論してもラチはあくわけもなく、番組終了〜 になってました。
最後にまたデーブさんが、「住めば都はるみ」というギャグをかまし、かろうじて笑顔で終わったのは救いだったかも
実際に害虫やら放火やら空き巣やら、隣家が空き家によりこうした被害が増えているのは事実ですから、メディアでの空き家問題報道は今後増えるでしょう。
もうそろそろ、問題を取り上げる際に家や土地に対しての執着、思い入れといった感情的要素がどこまで被害を大きくするのかも、明らかにしたほうがいい頃ではないでしょうか。
感情の元になるのは、「愛」か「怖れ」のいずれかであると、以前もお伝えしました。
なにごとも、過ぎたるはなお及ばざるが如し。
そこで生まれ育ったから
故郷だから
先祖代々の土地だから
親から譲り受けたから
土地や家に対する想いは様々でしょうけれど、その想いは果たして「愛」なのか「怖れ」なのか。
「愛」だと思っても、想いが強すぎれば気づかぬうちに「怖れ」になることもある。
問題を大きくしないために今すぐにでもできること、それは抱える想いの大元がなんなのか見直してみること。
デーブさんの言うように、どこでも住めば都とより多くの人が感じられるようになると、物理的問題は意外に早く解消に向かうかもしれません。
どんな専門家、あるいは色んな立場の人より、かれらの視点を超えたところからモノを見られる完全AWAYのデーブさんのような第三者が、有識者懇談会などに参加された方がいいのにね。
気づかぬ思い込みや執着に突っ込みを入れてくれる人がいないと、感情の泥沼にはまり問題は根深くなりそうです。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます♪
☆こっそりメッセージを送ってくださる方はこちらからお願いします☆
現状をわかりやすく伝えてくれていましたが、特に目新しいことはなかったかな・・・
コメンテーターとして、デーブ・スペクターさんの発言が面白かったです。
ゲストたちの「うちも実家が空き家でなんちゃら、、、」という語りのあとに、「アメリカでは実家という概念はないですからぁ!」と。
かねてより空き家問題に限らず、問題には物理的側面と感情による、大きく2つがあるよなぁと私は思います。
デーブさんは、
生まれ育った実家だから残しておきたいとか、
先祖からの土地だからとか、
そう感情的に話すゲストに対し、
「そもそもそう感じている実家ってなに?その概念はどこからきているの?」
と、突っ込みを入れたかったのでしょう。
そこに家が建ち続けているのは現実にそうでしょうが、それが実家かどうか、誰の家かは、所有者の概念であって、見ず知らずの人から見たら単なる家でしかない。
そこを放置されている空き家の一つとして、所属する自治体側からの安全や税収などから見る視点と、所有者側からの視点とでは、当然見解は異なる。
物理的にどうするかという見解も、そこに思い入れを持つ者とそうでない者の感情の温度差も、大いに落差がある。
それをごちゃ混ぜにいくら討論してもラチはあくわけもなく、番組終了〜 になってました。
最後にまたデーブさんが、「住めば都はるみ」というギャグをかまし、かろうじて笑顔で終わったのは救いだったかも

実際に害虫やら放火やら空き巣やら、隣家が空き家によりこうした被害が増えているのは事実ですから、メディアでの空き家問題報道は今後増えるでしょう。
もうそろそろ、問題を取り上げる際に家や土地に対しての執着、思い入れといった感情的要素がどこまで被害を大きくするのかも、明らかにしたほうがいい頃ではないでしょうか。
感情の元になるのは、「愛」か「怖れ」のいずれかであると、以前もお伝えしました。
なにごとも、過ぎたるはなお及ばざるが如し。
そこで生まれ育ったから
故郷だから
先祖代々の土地だから
親から譲り受けたから
土地や家に対する想いは様々でしょうけれど、その想いは果たして「愛」なのか「怖れ」なのか。
「愛」だと思っても、想いが強すぎれば気づかぬうちに「怖れ」になることもある。
問題を大きくしないために今すぐにでもできること、それは抱える想いの大元がなんなのか見直してみること。
デーブさんの言うように、どこでも住めば都とより多くの人が感じられるようになると、物理的問題は意外に早く解消に向かうかもしれません。
どんな専門家、あるいは色んな立場の人より、かれらの視点を超えたところからモノを見られる完全AWAYのデーブさんのような第三者が、有識者懇談会などに参加された方がいいのにね。
気づかぬ思い込みや執着に突っ込みを入れてくれる人がいないと、感情の泥沼にはまり問題は根深くなりそうです。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます♪
☆こっそりメッセージを送ってくださる方はこちらからお願いします☆
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この記事へのコメント
1. Posted by 元単身赴任のYH 2015年01月17日 20:42
こんばんは。
私も観ました。
都会でも空き家があると聞いてびっくりしました。空き家は田舎だけの話ではないのですね。
デーブの発言も面白かったです。
農耕民族と移民族の違いでしょうか。
私も観ました。
都会でも空き家があると聞いてびっくりしました。空き家は田舎だけの話ではないのですね。
デーブの発言も面白かったです。
農耕民族と移民族の違いでしょうか。
2. Posted by ビルダーナース 2015年01月18日 21:01
>元単身赴任のYHさんへ
そうなんです、都会でも地方でも空き家は加速的に増えているんですよ。
その近隣を含めれば被害を受ける人の数も莫大です。
農耕民族と移動民族違いだけじゃないかもしれませんねぇ。
日本も歴史を振り返れば、土地を所有できていたのは一部の地主とかお殿様だけで、大半は小作人だったですものね。
今のように所有にこだわるようになったのは、政府が持ち家をすすめ税収を増やそうとしたからでしょう。
今度は解体に税収が使われるとなれば、結局儲かったかどうかわからないかも!?
そうなんです、都会でも地方でも空き家は加速的に増えているんですよ。
その近隣を含めれば被害を受ける人の数も莫大です。
農耕民族と移動民族違いだけじゃないかもしれませんねぇ。
日本も歴史を振り返れば、土地を所有できていたのは一部の地主とかお殿様だけで、大半は小作人だったですものね。
今のように所有にこだわるようになったのは、政府が持ち家をすすめ税収を増やそうとしたからでしょう。
今度は解体に税収が使われるとなれば、結局儲かったかどうかわからないかも!?