2011年10月04日

「住まい」?「巣まい」?「棲まい」?

前回ご紹介した本に、こんな一文がありました。

「おひとりさま」の家づくり (新潮新書)
「おひとりさま」の家づくり (新潮新書)
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家は誰のものか

このように「おひとりさま」という、1つの文化というか、1つの生き方が、今、世の中に多くなってきています。

しかも「おひとりさま」は何も女性に限らず男性にも増えてきているのです。

情報化社会が進めば進むほど、人は孤独になり、もっと言えば孤独感に憧れるというか、右を見れば人がいる、左を見れば今日も明日も食べ物があるという当たり前の社会生活に慣れきった人間が、あえてひとりの喜びを求めるようになることも、長年、家づくりに携わってきた私の目から見ると、当然のことかなと思うのです。

 

かつて、「食卓を囲む」という言葉のとおり、食事をともにして憩うということが家族の姿とされてきました。

しかし、現実の世界では、夫婦あるいは家族で食卓を囲む行為そのものが、もうほとんどない多様な時代がやってきています。

それぞれの生活時間、生活パターンがまったく別になっているという現象があり、「食」が豊かになったせいか、個々の好み、好き嫌いというものが顕著になっています。

 

同じ家にいながら、食卓を囲むことがない。あるいは囲んだとしても、夫はラーメンを食べ、妻は味噌汁とご飯、子どもはカレーライスを食べるという恐るべき光景が、今では当たり前になっているように思えます。

そのような状況で、家を設計している私の目には夫婦の絆は薄れ、親子の絆さえも、非常に危うくなってきているように見えています。

 

家族関係が形骸化した日本の家が、「パソコン」ならぬ「パーソナルハウス」や「パソルーム」になりつつあるのは間違いありません。

そんな時代においての家の形は、当然、変わってきています。

これまでの家の形は、「子育ての巣」という機能を果たしてきており、LDK、すなわちリビング・ダイビングがあり、キッチンがあり、浴室やトイレがあり、そして子ども部屋があって、その中で、家族という1つの縛り、あるいは夫婦という概念の中で、夫や妻は「個」の部分を押し殺してきたとも言えるのです。

 

そのような「住まい」は「巣まい」であって、決して「棲まい」ではないのかもしれません。

 

著者はすまいを、「住まい」「巣まい」「棲まい」と、3つの違う漢字で表現していました。

まさに、だなぁと思います。

 

業界ではこれまで「巣まい」に焦点を当て過ぎで、かなり偏ってますよねぇ。

ですが人生には子育ての段階もあるし、子育て後もあって、終の棲家を意識する時は、誰にでも必ずやってきます。

 

「住まい」を「巣まい」に作りこんで費用をかけ過ぎると、「棲まい」を意識した時に現在のように賃金が伸び悩んでは、改修もままならない、という人が増えそう・・・

 

おひとりさまの「棲まい」を新たに建てることができる人ばかりでもないし。

 

この手の本を読むたびに、新築でも賃貸でも、高齢者が安心して住める「棲まい」を得て、活き活き暮らす様子が当たり前な社会であってほしいなと願うばかり。。。。。

 

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ビルダーナースです
アラフォー女子。
A型。かに座。7月11日生まれ。
千葉市花見川区育ち。千葉→東京→千葉→名古屋→広島と移動し、現在は広島市在住。双子の片割れ(兄)がいます。

趣味は家事、映画、読書、散歩、人間観察。


技術屋で建築家の社長と2人で地場ビルダーを立ち上げた経験あり。


立ち上げ当初は業績も順調でしたが、3年目に大きな壁にぶつかりました。

この時、技術力やデザイン力だけではなく、PRやマーケティングを真剣に考えるようになりました。そこで主にHPで集客するスベを身に着け、金なし、地縁なし、営業マンなしで、なんとか受注できるようになりました。


得意なことは集客デザイン。そのためのHP制作やチラシ・カタログ・パンフレットの企画、制作・マーケティング施策の企画。コーチングを通してその施策を継続できるようサポートすること。


現在は工務店・ビルダー・職人・設計士さんのコンサルティングやコーチング、執筆活動などを通じて地場でがんばる方々を実務面とスピリチュアルな面から支援しています。


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