2010年02月16日

オランダの終の住みか その2

前回に引き続きこちらの本から、オランダの終の住みかの様子がわかる一文を紹介します。

「終の住みか」の作り方
「終の住みか」の作り方
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オランダはヨーロッパの中でも、北欧と並び称される福祉先進国だが、その基盤となっているのが住宅施策だ。

私が日本とヨーロッパの高齢者の生活者意識や暮らしぶりを比較してみたいと思ったのは、1990年、ちょうど定年を迎えた夫とともに3ヶ月間の予定でヨーロッパを旅したのがきっかけだった。

80年代にはいると、それまで老後は高齢者用の施設にはいることを常識のようにしていたオランダ人たちが、政府の「在宅福祉」への政策転換もあって、施設ではなくできるだけ住み慣れた地域で暮らすという考え方をするようになった。

第2次大戦後に造られた高層の大型施設ではなく、高齢者や障害者を対象とした戸建て住宅や低層の集合住宅が盛んに造られているときだった。

これはオランダに限らず北欧をはじめイギリス、フランス、ベルギーなど、ヨーロッパに福祉先進国に共通した現象だった。

 

90年代にオランダの取材を始めたとき、夫に通訳を頼み、あちこちをまわったが、いまでも印象に強く残っているのは、訪問介護婦の案内で、地方自治体が提供するバリアフリーの住宅に住む人たちを訪ねたときだった。

 

そのうち1軒はこざっぱりとした老夫婦の家で、16年間悪性のリュウマチを病む妻と彼女を看取る86歳の夫が暮らしていた。

首から上と右手の親指しか動かない妻は、夫が特別に考案した車椅子ベッドに寝かされていたが、表情は明るく、日中は、オランダ特有の出窓の傍で、外の風景や道行く人を眺めるのが楽しみだと言っていた。

 

もう1軒は新築の2階建てで、進行性麻痺を病む30代の若い女性が住んでいた。

「2年待って、ようやく入居できた」と喜んでいたが、キッチンやトイレ、浴室も、彼女の病気の進行に対応できるよう、カウンターの高さを調節できたり、台所仕事をする作業用の椅子も、障害に合わせて作られているとかで、「一人暮らしでも充分やっていける」と話していた。

これもオランダ特有の急な階段には、椅子式のついていて、私も試しに乗せてもらった。

 

こうした住宅サービスには、基本的には介護保険が適用されているが、障害者の移動の権利を保障する法律もあって、それにはタクシー券や電動椅子の貸与や水まわりを中心とした住宅改修も含まれている。

 

 

自分が高齢になって体のどこかが不自由になっても、できる範囲のことは自分でなんとかして暮らすには、このような住まいに住めるといいなぁ。。。

 

どこの先進国よりも早く超高齢化社会を迎えると言われる我が国の施策は、どうなっていくんでしょうね。

 

着工棟数が減ったとか、マンション販売が持ち直してきたとかいうニュースより、こういう方面をなんとかする方が大事なのに・・・

 

長生きしても体が不自由になっても安心して暮らせる住まいづくり、がこれからもっと求められていくことは間違いないでしょう。


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この記事へのコメント

1. Posted by 単身赴任のYH   2010年02月16日 08:38
おはようございます。

読んでいるだけで、ホッとします。
機能的な自宅で、ココロ豊かな老後が送れるっていいですよね。

新築の我が家は、老後のことをちょっぴり考えて洗面所やリビングを広くとりました。

今日のお話もvery good!でしたよ。

ポチッ
2. Posted by yk   2010年02月16日 11:56
確かに日本は、長生きなので高齢化がもっと進みますよね。。。

新築とかではなく、もっと老後に住みやすい家かぁ〜!!
改修など提案できたら良いのですが・・・
何か良い方法ないかなぁ?
ちょっと考えてきます^^ノシ
3. Posted by ビルダーナース   2010年02月16日 21:33
>単身赴任のYHさんへ

>>新築の我が家は、老後のことをちょっぴり考えて洗面所やリビングを広くとりました

いいですね〜
手すりを付けることになるかもしれない壁には、その高さに下地を入れてもらっておくといいですよー。

そしてそこの位置を図面にも表記してもらっておいてくださいね。

今は不要でも将来手すりを付けることになったとき、下地をあらかじめ施工してあれば、手すり本体の取り付けだけすればいいので、工事が楽&施工費も抑えられます。

今お造りの住まいが、YHさんにとって快適な終の住みかになるよう願ってます☆
4. Posted by ビルダーナース   2010年02月16日 21:38
>ykさんへ

おそらく将来的に、最期を家で過ごす人が増えると思います。

そうなってくると、今よりバリアフリー改修工事の依頼や、健康具合に応じた改修への需要は増えるはず。

新築需要は減ってもこちらは増加していきますから、今のうちからそういう要望があればどんな小さな工事でも引き受け、経験を蓄積されておくといいですよぉ。

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ビルダーナースです
アラフォー女子。
A型。かに座。7月11日生まれ。
千葉市花見川区育ち。千葉→東京→千葉→名古屋→広島と移動し、現在は広島市在住。双子の片割れ(兄)がいます。

趣味は家事、映画、読書、散歩、人間観察。


技術屋で建築家の社長と2人で地場ビルダーを立ち上げた経験あり。


立ち上げ当初は業績も順調でしたが、3年目に大きな壁にぶつかりました。

この時、技術力やデザイン力だけではなく、PRやマーケティングを真剣に考えるようになりました。そこで主にHPで集客するスベを身に着け、金なし、地縁なし、営業マンなしで、なんとか受注できるようになりました。


得意なことは集客デザイン。そのためのHP制作やチラシ・カタログ・パンフレットの企画、制作・マーケティング施策の企画。コーチングを通してその施策を継続できるようサポートすること。


現在は工務店・ビルダー・職人・設計士さんのコンサルティングやコーチング、執筆活動などを通じて地場でがんばる方々を実務面とスピリチュアルな面から支援しています。


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