2009年05月02日

宮大工さんが春の褒章を受章

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先月27日に発表された春の褒章に、私の住む千葉県から、現代の名工にも選ばれた宮大工、田邉暉一郎さんが受章されました。

新聞に紹介記事がありましたので転載します。

 

大工になって49年。

キャリアのほとんどを寺社や山車といった伝統的建築の新築・補修に充ててきた。

小さな寺社の建築では、写真1枚を渡され、「こんな感じで」という依頼も多い。

柱と梁の太さの比率や間隔など様々な決まりは踏まえつつ、屋根の曲線などは経験に照らして決めていく。

「わずかな差で建物の印象はまったく変わる。こんな場合こそ腕が問われます」

 

伝統的手法だけにこだわらない。

縦揺れに弱い伝統工法の欠点を補うため、柱と基礎を固定するボルトを開発するなど創意工夫も欠かさない。

そういった取り組みが評価され、07年には国が卓越した技能者を表彰する「現代の名工」にも選ばれた。

 

普通なら専門の職人に任せる梁などの彫刻も自分で行う。

現場から帰った後、自宅近くの作業場で深夜までノミを手にする。

「100年、200年と残るもの。納得いくものしたいですから」

 

山門一つでも、建築費は一般の住宅の数軒分。

だが、材料費や手伝いの職人の人件費を除くと、手元に残るのはわずか、という。

働かせてほしいという人がいても、「生活できないから」と断っている。

「共働きの妻が支えてくれたから私は好きなことができた。幸せ者ですよ」

 

 

こんなに認められる腕前を持ちながら、この道だけで生活するのが厳しいのですね。

人が伝承していかなければ、やがて消えてしまう伝統かつ技術。

田邉さんに教える意欲もあり、教わりたい人もいる。

けれどそれだけでは生活が成り立たないから、伝承できない。

 

なんだか悲しい現実です。

 

こうした宮大工さんたちが普通に仕事をされ、普通に生活できてこそ、健全な社会だろうに・・・

特定の信仰を持たずとも、私たちは神社やお寺にはお参りに行きますし、これからもそれは続くでしょう。

それができるのも、こうしてそれを守ってくれる人がいてくれるから。

 

その更なる社会的地位確立と、それに見合う報酬を得られるようであってほしいですね。


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この記事へのコメント

1. Posted by 飯岡   2009年05月02日 17:09
先生、5月に入り気持ちの良い天気
で今日も半袖で十分ですね。

今回のテーマですが、わたしも
同感です。腕のある職人さんの
跡継ぎがいなければその伝統は
継承されないで、その方がいな
なったらおしまいで、ほんと残念
ですよね。

私のおじさんも大工で40年以上
仕事をしておりますが、息子は
きつくて金にならないので後は
継がないでサラリーマンをして
います。本心は後を継いでほしい
という気持ちはあっても儲かる
仕事ではないので継いでほしい
とはいえなかったようです。

田舎も大分仕事は減っているよう
ですが、神社や寺の新築や改修を
やったり、農家造りの家の改修工事がほとんどで、新築にする農家の方はほとんどないようです。

私の田舎いとこですら、ハウスメーカーで建てていますから腕があっても今の
時代にあった家作りを研究していないと
神社のような農家づくりの家は、若い
世代には人気がないようです。

商売人と職人を一人の人間でやるには
油と水で、融合できないのでしょうか?何とか手立てはないものか・・・

2. Posted by ビルダーナース   2009年05月03日 10:51
>飯岡さんへ

こんにちは。晴れ続きの連休で気持ちがいいですねー。

飯岡さんがご心配される通り、職人と商売が両立できればねぇ。

結局みんな目先の利益に流され、それが数十年後にどんな影響になるか想像しないから、こんな風になるのでしょうね。

例えば近所にお参りに行っても、その神社が朽ち果てたら・・・
有名な寺や神社はまだいいでしょうけど、小さなところはこれからどうなることやら。

今はハウスメーカーに人気があっても、いつか揺り戻しが起きて、日本の住まいは見直されると思いますよ。

そのときはもう、手がけられる職人さんは更に少なくなってるでしょうけど・・・

色々疑問や矛盾を感じ、歯がゆいですが、できるだけ歴史や文化を勉強し、目先に惑わされないようにしたいですね。
3. Posted by 単身赴任のYH   2009年05月03日 22:18
こんばんは。

確か以前、テレビで拝見した方だと思います。
奈良や京都でも仕事をされているんですよね。本当に、いい仕事されていますよね。
尊敬ものです。

ポチッ
4. Posted by ビルダーナース   2009年05月04日 21:18
>単身赴任のYHさんへ

そうなんですか。TVでも紹介されてらっしゃったのですね。

それでも生活するのがカツカツというのは残念です。
その素晴らしい技を次に残していってほしいなぁ・・・
5. Posted by どんぐり   2009年05月05日 00:21
『いい仕事』が手間代や生活に中々反映されないですよね・・・。
6. Posted by ビルダーナース   2009年05月05日 23:01
>どんぐりさんへ

ホントにねぇ。
いい仕事できちんとそれに見合う報酬が得られれば・・・
これから大工不足もいっそう深刻になりますし、どうなるのかなぁ。。。

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ビルダーナースです
アラフォー女子。
A型。かに座。7月11日生まれ。
千葉市花見川区育ち。千葉→東京→千葉→名古屋→広島と移動し、現在は広島市在住。双子の片割れ(兄)がいます。

趣味は家事、映画、読書、散歩、人間観察。


技術屋で建築家の社長と2人で地場ビルダーを立ち上げた経験あり。


立ち上げ当初は業績も順調でしたが、3年目に大きな壁にぶつかりました。

この時、技術力やデザイン力だけではなく、PRやマーケティングを真剣に考えるようになりました。そこで主にHPで集客するスベを身に着け、金なし、地縁なし、営業マンなしで、なんとか受注できるようになりました。


得意なことは集客デザイン。そのためのHP制作やチラシ・カタログ・パンフレットの企画、制作・マーケティング施策の企画。コーチングを通してその施策を継続できるようサポートすること。


現在は工務店・ビルダー・職人・設計士さんのコンサルティングやコーチング、執筆活動などを通じて地場でがんばる方々を実務面とスピリチュアルな面から支援しています。


テクニックやスキルも大事ですが、心のあり方も大きく経営には影響します。


どうやって心を整えていけば良いかも、コーチングなどではお話させてもらうことが増えました。




人口減少、空き家の増加、職人不足などなど業界を取り巻く環境は明るくはありません。

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