2009年04月07日

昔がいいの昔っていつ・・・?

懐古主義とでも言うのでしょうか。

昔の家づくりがいい、と職人気質の大工や工務店さんにそう仰る方は多い。

わたしもよく耳にします。

 

かくいう私も日本らしい佇まいの家に憧れる一人。

でも昔の家づくりと言っても、2000年にもわたる長い歴史を持ったこの国で、その昔をどこに定義するのか、とても迷います。

まさか竪穴式住居までさかのぼらないですし、寝殿造りみたいな吹きさらしの家じゃ不快だし、どの程度の昔が「昔の家」に相応しいの?

 

昔がいいと語っている大工さんの話を聞いても、私には彼らのいう昔が、ご自分に都合よく切り取った部分だけを指しているように感じます。

そんなに昔がいいと言いながら普段はコンビニにも行き、車にも乗る生活を送り、今を否定するのは矛盾しているとも思います。

 

2000年を経た現代が竪穴式住居のままでないのは、住まいが歴史を経て変化を遂げた証でしょうから、これからもきっと変化し続けていくものである、とは考えないのでしょうか。

 

ご自分がいいと信じているその「昔」でさえ、変化の過程だったはずなのです。

そこで永遠に時が止まるわけではありません。

 

だから単純に昔が良くて、今が悪いとのたまうのは、いかがなものでしょう。

 

快適さを享受できる技術がありながら、不快さを礼賛しても、人は誰しも一度味わってしまった快適さに、長く抵抗し続けられません。

ならば快適さを取り入れつつ、現代に似合う日本の佇まいを追求していこうと柔軟に考えることはできないのでしょうか。

 

省エネルギー基準が改正され、住宅にもトップランナー制度が導入されると、高気密・高断熱の普及は今までより早まります。

そうなれば近い未来、高気密・高断熱の住まいを経験した人の数も増えていくことになります。

 

一度その快適性を味わった人が、高額を払って断熱してない住まいを建てるとは思えませんから、昔風の佇まいを望むとしても、デザインだけ満たせばいいわけありません。

性能は当たり前に、高気密・高断熱を望むでしょう。

 

それがこれからの自然の流れになるでしょうねぇ。

 

トップランナー制がしかれるというのは、高気密・高断熱の住まいを経験する人口増加をも意味します。

だからビルダーや工務店さんは、これが将来自分たちにどんな影響を及ぼすか、もっと真剣に考えた方がいいですよ。

昔を偲ぶだけじゃなくてね。


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この記事へのコメント

1. Posted by tatsuro   2009年04月07日 10:24
おはようございます。
まったくそのとおりですね。
普通のアパートが高断熱・高気密になるんですから、そこを引っ越して家を作るとなると、やはり古い不便なものは受け入れられなくなると思います。
2. Posted by 愛媛の工務店   2009年04月07日 11:24
こんにちは。
いつも楽しく読ませていただいています。
でも、数年前から読ませていただいていますが、あえて言いますと最近のビルダーナースさんの記事は上から目線的な印象を受けます。

僕は高気密・高断熱が必ずしも快適だとは思いません。(反対意見も多いと思いますし、高断熱を否定している訳ではありません)
専門技術的な事をここで言う必要もないでしょうし、ビルダーナースさんも高断熱の弊害もお分かりでしょう。

大工さんの言う昔の家は良いというのは、時期や技術そのものより古来より受け継がれてきた「日本の家作りの考え方」ではないでしょうか?
決して現在の技術を無視した発言ではないと思いますし"Yes" or "No" と言った単純な事でもないと思います。

古来より変化はあれど、その考え方に基づいて技術革新されて家は改良されてきたと思います。
しかし、高度成長期時代以降の家造りは、技術ありきでその「考え方」が無視されているように思えます。

ビルダーナースさんの言われることも分かりますが、物事への見方は色んな方向から見る必要があるのではないかと思う今日この頃です。

批判的なコメントになったことお許しください。
ただ技術屋として一言入れたかったのです。

不適切なら削除してください。
3. Posted by yk   2009年04月07日 15:04
確かにそうですね・・・
昔と言うのは、自分が良かった時を示しているのかも^^;

自分の場合好景気の恩恵は受けてないので、昔の方がよかった〜ってことは思いません^^
今何が出来るのか、何をすれば良いのかを考えた方が良いですよね!!

分かっているんですが、結構難しいので、地味ではありますが、やっていこうかと!!
ビルダーナースさんの、言うことはいつも心に響くと言うか、良い激励されているようでありがたいですよ^^ノシ
4. Posted by ビルダーナース   2009年04月07日 17:03
>tatsuroさんへ

良いか悪いかわかりませんが、法改正により普通のアパートが高断熱・高気密になる流れになりそうですね。

逆らっても、体感人口が増えれば当たり前になってくるでしょうから、その現実を受け止める時期になったなぁ、と思います。

さてさて、これから10年したらこの法改正がどう影響してくるのか・・・
5. Posted by ビルダーナース   2009年04月07日 17:21
>愛媛の工務店さんへ

ありがとうございます。
以前からお読みいただいていたのですか。
それは光栄です。

批判的なんてとんでもないです。
色んな意見があってしかるべきと思います。

私もこの法改正の流れが良いとか悪いとか、論ずるつもりはりません。
ただ法治国家で暮らす以上、法の動きは無視できないものがあります。

今回の省エネ改正においては、「そんなの関係ねぇ」との反応は多いように見受けられます。

でも良くも悪くもこうした変化の先に、何が見えるのかという現実を、まずは直視してほしいとの思いから、最近はこうした記事を書くようにしています。

上から目線のつもりもありません。
そう感じられたなら、ごめんなさい。

何をどう選択するかは、作り手も住まい手も、その人ご自身が決めればいいと私は思っています。

ただ私の立ち位置としては、
現実を見据えずに自分の思い込みでお客さまを洗脳(?)し、あとで苦しむお客さまが増えないように、したいです。

愛媛の工務店さんはそんなことされないでしょうが、実際業界にはそういう人もまだまだいますので。

嫌われないように振舞うのは簡単ですが、言うべきことはこれからも言わせていただきます。

それにより、一人でも被害を被る消費者を増やさないように。

ですからこれからもどうぞ、遠慮なくご意見をいただきたいです。
6. Posted by ビルダーナース   2009年04月07日 17:29
>ykさんへ

個人的には私も昔の家が好きです。
でもこれだけ歴史の長い国で昔といってもいっぱいありますので、いつがいいのやら・・・

ただもう現実として法改正となりこれが浸透していけば、間違いなく次世代省エネ基準が当たり前になっていくでしょう。

その影響を踏まえつつ、何をするべきか考え、行動しないといけないですね。

いつも地場でがんばるビルダーさんを激励してますよー。
ご理解いただけ嬉しいです。
ありがとうございます。
7. Posted by haracyu   2009年04月07日 20:27
昔がいいの「昔」って・・・いつでしょう?(笑)ただ、人間って成長を望む生き物ですから「昔」を偲んでいてもなかなか前へは進めませんよね(笑)人それぞれに色んな考え方があるでしょうが、今の時代を生きているのですから今の時代に即した生き方をし大いに成長できる事がベストだと思います。私も工務店のオヤジとしてやれるだけのことをやりますヨ。
8. Posted by ダイツネ   2009年04月07日 23:01
いやーバッサリとくるね!^^
そういう自分も懐古主義なところがある。

自分が住むところは西に海があり冬には西風が強く吹きます。
その為海の潮が風に運ばれトタンなどすぐに錆びてしまいます。

雨が多いところもあれば雪が降るところもある。
その地域の職人達は先人が試行錯誤を繰り返し
辿り着いた知恵や知識を受け継いで家造りに生かしています。
家造りは地域の風土や気候も多いに関係してる。
温故知新という言葉があるように
職人などのそういう話に耳をふさぐではなく聞く耳も持って欲しい。

人もそうやけど
家も古い物と新しい物の共存がこれからの新しい家造りだと自分は思ってます^^
なんだか上手く書けなかったけど
この話も1度機会があればじっくり話したいですね!
9. Posted by 単身赴任のYH   2009年04月08日 08:39
おはようございます。

昨夜のNHKプロフェショナルは、最先端の大型公共施設をデザインするデザイナーのお話でした。(ご覧になりました?)
新しく斬新なデザイン。でもそこを利用する人がもっとも快適な空間を提供することを念頭に置いたデザイン。
このコンセプトがしっかりしていれば、作者の気持ちは伝わりますし、新しいとか昔のとかいう感覚は、無意味かもしれないと思いました。
快適な空間。それはいつの時代にも進化しているのでしょうね!

ポチッ
10. Posted by ビルダーナース   2009年04月08日 12:00
>haracyuさんへ

もし法の規制がないなら、昔の家に住んでみたいなぁと思います。
でもそれが江戸の長屋なのか、古民家なのか、合掌造りなのか、迷います。
そうかといってあまりに寒いのはイヤなので、やはり現代の住まいがいいかも。
なんてことを考えると、昔がいっぱいある日本で昔を語るには、大変ですね。

21世紀に相応しい日本の佇まい、これぞ日本って街並みが今の技術で増えることを願ってやみません。

福岡エリアはharacyuさんに託します!
11. Posted by ビルダーナース   2009年04月08日 12:09
>ダイツネさんへ

どうか誤解されないでくださいね。
私は職人さんの語りを聞くのも、古きよき日本の佇まいも大好きです。

でも日本は法治国家ですから、法改正の流れは無視できません。

職人さんの中には、「てやんでぇ」とばかりにこの動きを無視する人がいっらしゃいます。
この場合、こういう人に建ててもらったお客さんが何十年後かに苦しむ可能性があります。

それに私は警鐘を鳴らしたいのです。
いざ売ろうとしたとき、普通の流通に乗りにくいような家を建てられたら、その家は資産になりませんから。

それをお客さんが始めから覚悟するなら問題はないでしょう。
でも知らなかったら、半分詐欺みたいなもんです。

このへんはじっくりお話ししたいところですねぇ。
文化と法律とがバラバラに考えられている弊害も考えながら、現実を見据え、住まい造りをするしかないでしょうが・・・
12. Posted by ビルダーナース   2009年04月08日 12:16
>単身赴任のYHさんへ

私も昨夜の番組見ました。
快適性も時代を経て、実に様々なデザインで表現されるのですねぇ。

SF映画にあるように将来は車も宙
を飛び、私たちも宙で暮らすようになるのでしょうか。

ロボットの開発ニュースを聞いていると、アトムのマンガにあった世界が現実化するのかなぁ、なんて思います。

進化する快適性がどこまでいくのか、楽しみです☆

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ビルダーナースです
アラフォー女子。
A型。かに座。7月11日生まれ。
千葉市花見川区育ち。千葉→東京→千葉→名古屋→広島と移動し、現在は広島市在住。双子の片割れ(兄)がいます。

趣味は家事、映画、読書、散歩、人間観察。


技術屋で建築家の社長と2人で地場ビルダーを立ち上げた経験あり。


立ち上げ当初は業績も順調でしたが、3年目に大きな壁にぶつかりました。

この時、技術力やデザイン力だけではなく、PRやマーケティングを真剣に考えるようになりました。そこで主にHPで集客するスベを身に着け、金なし、地縁なし、営業マンなしで、なんとか受注できるようになりました。


得意なことは集客デザイン。そのためのHP制作やチラシ・カタログ・パンフレットの企画、制作・マーケティング施策の企画。コーチングを通してその施策を継続できるようサポートすること。


現在は工務店・ビルダー・職人・設計士さんのコンサルティングやコーチング、執筆活動などを通じて地場でがんばる方々を実務面とスピリチュアルな面から支援しています。


テクニックやスキルも大事ですが、心のあり方も大きく経営には影響します。


どうやって心を整えていけば良いかも、コーチングなどではお話させてもらうことが増えました。




人口減少、空き家の増加、職人不足などなど業界を取り巻く環境は明るくはありません。

だからこそ、スピリチュアルな視点でのサポートを通じ、心のあり方が自分を取り巻く環境を変えていけることを、一人でも多くの方に体感いただきたいなと思います。


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